事業報告

第59回奈良人権教育研究大会 報告等の概要

第1分科会 教育内容の創造と学習活動

第1分散会

つなげよう未来へ ~出会いを生き方に~

大和高田市立陵西小学校 旧6年学年集団

素直な子どもたちと、私たち担任集団の昨年度までの二年間の歩みを報告する。
5年生では、仕事を真ん中に据え、仕事体験を通した地域の人たちとの出会い。
6年生では、命をつないでいくという視点からの様々な人たちとの出会い。
出会った人たちの思いや姿に、子どもたちは自分の姿を重ね合わせて考え始めた。
そして、子どもたちが自分はどんな生き方をめざしていけばいいのかを考えた取組を報告する。

モーッと知りたい牛のこと ~「いのちをいただく」に取り組んで~

桜井市立三輪小学校 西本 修明・森 信勝

本校では以前より第4学年の部落問題学習として「総合的な学習の時間」に、「牛」をテーマとした学習を展開してきた。
昨年度、その学習を更に発展させて、同じ中学校区にある枝肉を解体するお肉屋さんを訪ね、学習した。
また内田美智子著『いのちをいただく』を通して牛と肉をつくる仕事、いのちについて学習した。

あなたと部落の豊かな出会い

河合町立河合第一小学校 鳥井 和哉

「部落との豊かな出会い」をテーマに人権総合学習を進めていった。
食肉産業(ホルモン)や皮革産業(和太鼓)を取り上げ、「部落」との出会いを通して、自分たちの生活の中に「差別」はないかを考え、自分と向き合い、みんなが安心して暮らせるために自分に何ができるのかを考えさせていった。

自分たちが変わらないと

奈良市立富雄中学校 渡邊 静夫

3年生の部落問題学習に先立つ意識調査で厳しい現状が明らかになった。
自分の意識を見直すためケガレの学習や映画「メール」の読み取りを重ねた。
事後の調査で、ある生徒が「自分たちが変わらないと差別はなくならない。
」と書いてくれた。
その経過について報告する。

第2分散会

「つながる力」を育む

大和郡山市立郡山北小学校 緒方 宣挙

本学級の子どもたちを見ると、自己肯定感の低さや人間関係の築きにくさが課題として目立っている。
そこで、子どもたちを丁寧につないでいくことで、一人一人の存在や思いが大切にされ、安心して学び合うことのできる学級づくりを行っていくことが大切だと考えた。
「つながり」を築くために行ってきた取組について報告する。

つなごう手と手 心と心 ~一人ひとりのよさを認め合いながら~

大和高田市立磐園小学校 杉村 陽子・吉村 珠絵・野村 浩樹

子どもたちの自尊感情を高め、自分も友だちも大切にできるあたたかい学年集団となるために、生活科「みんな大きくなったよね」の学習を中心とした取組と子どもたちの変容について報告をしたい。

スクラム組んで ~思いや考えをすっきり伝える「ことば力」を~

五條市立野原小学校 岸田 高志・更屋 倫子

「無理」「いらん」「知らん」という片言の対応で全てを済まそうとする子供たちに、表現力・コミュニケーション力をつけるため、本校では五年間に渡って、言葉の力を豊かにすることを目指して研修に取り組んできた。
発表ではその研修の概要と、言葉を豊かにすることで仲間作りに取り組んだ3年生の実践例を報告する。

一人ひとりが輝き、笑顔いっぱいの学校 ~伝え合う力を高め、望ましい人間関係を築ける子どもに~

生駒市立生駒北小学校 濱口 初代・尼﨑 香・杉浦 康之

本校では、人権教育の重点課題を「なかまづくり」として「お互いのよさを認め合い、自分も人も大切にする豊かな人間関係づくり」を目指している。
その中でも、伝え合う力を身につけさせようとコミュニケーションスキル(アサーション・トレーニング)を採り入れ、全校体制で取り組んでいる様子を報告したい。

第3分散会

自分大好き!ともだち大好き! ~パーソナルポートフォリオを通して~

御所市掖上小学校 水田 憲司

日々の生活の中で聴くことから見えてきたことは、子どもたちの自尊感情・自己肯定感の低さである。
この課題を克服するために「パーソナルポートフォリオ」に取り組んだ。
この取組を始めてまず、子どもたちの反応に驚いた。
その様子を報告したい。
パーソナルポートフォリオや様々な取組の中での子どもたち・保護者の様子や反応、また学級の中心となる子どもの変容と自分自身の変容を報告したいと思う。

自ら自分の未来を切りひらく生徒を育てる学年づくり

大和郡山市立郡山東中学校 教師集団

生徒たちが『自立』するためには「自分を表現する力」「相手を受け止める力」が必要である。
教師が「よく聴くこと」「考えさせること」「見守り励まし続けること」の三つを大切にしながら『生きる力』を身につけて欲しいと取り組んできた様子を発表していきたい。

ものづくりから広がる国際理解

葛城市立磐城小学校 山田 幸生

5・6年生の図画工作科に道徳・社会科とを関連させ、国際理解の視点を盛り込んだ実践を行った。
カナダ・ファーストネーションズの木箱やアフリカ・アカン族のスタンプ作り。
そして、南米のエケコ人形作り。
学習のまとめとして、世界のモノを自分で探し制作した、二年間にわたる実践の概要を報告する。

障がい者理解を深めるために

生駒市立緑ヶ丘中学校 岡山 真知子・市山 晶子

障がい者とともに生きる社会を実現するために、小学校での車椅子体験などを基に、中学校段階でどんなことができるのだろう。
まずは「障がい」や「障がい者」について正しく理解すること、そして障がい者の家族の思いに触れることを通して、自分自身の問題として考えるきっかけとしてくれることを願って取り組んだ。

第4分散会

つながれ 生きる力

香芝市立旭ケ丘小学校 西京 成則

この年、東日本で大きな地震が起こった。
そして、たくさんの人々を巻き込んだ。
このことを触れずして、命の大切さを学ぶことはできないと考えた。
暗中模索の取組ではあるが、今回の活動は大震災をどのように教材化し、子どもたちに何を学ばせることができるかという課題に迫るひとつの提案である。

いのちの大切さについて

生駒市立上中学校 小馬 祐見子・西端 香織

2011年3月11日の東日本大震災を機に、わたしたちは改めて「いのち」について考えさせられることになった。

夜間中学生から見る震災とは…

天理市立北中学校夜間学級 松尾 真澄

夜間中学では、昨年校外学習で福井県小浜市を訪れ、原発反対運動をして来られた方や被災地へボランティアに行かれた方のお話を聞く機会があった。
そこで文化祭を「夜間中学から震災を考える」というテーマで開催することにした。
様々な立場の生徒さんが震災や原発の学習をどのように思い感じたのかを報告したい。

第5分散会

「お互いを認め合い、大切に思い合える子ども」を目指して ~笑顔いっぱい友だちいっぱいわくわく幼稚園~

葛城市立忍海小学校附属幼稚園  山本 恵以子

子どもたちが"お互いを認め合い、大切に思い合えるようになる"ために様々な人とかかわることを大切にしてきた。
このような体験を積み重ねることで、子どもたちの心や行動に他者を意識した姿が見られるようになってきた。
中でも、特に異年齢児とのかかわりによって、子どもたちがどのように変容したかについて報告する。

仲間の中で輝く自分を見つけて ~描画活動を通して互いに認めあう仲間づくり~

生駒市立あすかの保育園 杏西 礼子・西阪 博子

「描く」ということはあそびであり、表現であり、伝える手段でもある。
あすかの保育園では、毎日の保育の中に定着している生活画(描画活動)を通して、子どもの思いを知り、その思いに寄り添っている。
仲間と響きあい、仲間をくぐって自分を育てていく4歳5歳の子どもたちの成長を、毎日の遊びから表現された生活画や共同画を通して報告する。

心と心がつながる

奈良市立登美ヶ丘小学校 上坊 博喜

「みんなに私の書いた文章を聞いてもらえるのがうれしくなりました。
ふだん言えなかったことやつらかったこと、悲しかったことなどが、この一枚文集を通じて伝えられるからです。」

作文を綴り、読み合い語り合うことを続けることで、子どもたちの心は通じ合っていった。
誰でもが一枚文集でクラスを変えていくことができる。
その営みの一端をお話ししたい。

『総合的な学習の時間』における人権学習の取り組み ~地域の施設との多世代交流を中心として~

県立大宇陀高等学校 駒田 雅也

本校では地域との交流を主体に、「総合的な学習の時間」において「つながりあう力を培う多世代交流」をテーマとする学習に継続的に取り組んできた。
具体的には1年生の特別養護老人ホーム訪問、2年生の幼児園訪問と招待、3年生の食育と幼児園招待・卒業スピーチの内容と生徒の様子について報告する。

第2分科会 学力保障と授業改革

基礎基本の学力保障をめざして ~「放課後学びタイム」の取り組み~

生駒市立生駒南第二小学校 大久保 佳代・城野 聖一

本校では、基礎・基本の学力保障をめざして、組織的に「放課後学びタイム」を実施してきている。
一斉授業だけでは基礎基本の力が身につきにくい児童を含め、全校児童に呼びかけ、放課後に複数の教員が関わりながら、個に応じたきめ細やかな指導を心がけ、プリント学習を実施をしている。
四年間の取組の概要と成果・課題について報告をしたい。

「ぼく、みんなと一緒の勉強がしたいねん。」 認め合い・支え合う学級づくりを目指して

香芝市立関屋小学校 岡田 恵未

友だちと同じ学習をすることに困難を持ち、「勉強なんかどうせできひんもん。
」と自信をなくしていたA君がいた。
A君に対する学習支援と、子ども同士が認め合い・支え合う学級を目指して取組を続けてきた。
A君に対する周りの子どもたちの関わりによって、A君が変容していった様子について報告したい。

「ボク、高校いけるのかな?」

五條市立五條中学校 米田 芳久・米田 真悟・畠山 吉偉

以前から本校では、様々な背景を持った子どもに寄り添いながら、その子どもや親の思いを受けとめ、よりよい進路を実現するための支援の方法について全教職員で考え模索し、取り組む体制を作ってきた。
本校の現状とその取組について、二つの事例を挙げながら紹介していく。

大正魂 ~大きく、正しく、たましいこめて~

御所市立大正小学校 旧6年生学年集団

昨年度、本校六年生の3年生までの実態(子どもたちの人間関係など)を踏まえ、4年生から5年生までの二年間で取り組んできたこと、そして昨年6年生となった子どもたちの最高学年としての意識などをもつことができた様子、取り組む中で学習への意欲や学校行事への参加意欲などの子どもたちの変化の様子や保護者の方たちの協力などを報告させていただきたい。

第3分科会 自立と共生をめざす集団づくり

第1分散会

『ピカピカの車いす』 ~本校の「ガイジ」発言を受けて~

桜井市立城島小学校 バリアフリー部会

本校では、数年来続いた「ガイジ」発言を重く受けとめ、確かな人権感覚を磨く子どもの実態に即した指導であったかを点検した。
そこで、自主教材『ピカピカの車いす』を作成し、みんなと共に生きるAちゃんの姿から、Aちゃんと保護者の思いや願いについて考えた。
差別をしない、許さない集団づくりを目指し、自分たちの生き方や考え方を問い直した。

「この子のことをきっかけに、いろんな人のことを考えられる人になってほしいのです。

大和高田市立土庫小学校 中尾 良子

特別支援学級に籍を置くBさんの家族の思いにふれ、少しずつ自分のくらしをふりかえり、語り出した子どもたち。
様々な出来事や出会いの中で、友だちを信頼し繋がろうとする4年生の子どもたちの姿を報告する。

元気をいただく朝のあいさつ!

宇陀市立野依小学校 川北 裕子

野依小学校で登校指導を始めて5年が過ぎた。
学級担任から専科、教務、生徒指導、人権担当になってからの5年間、毎日続けた登校指導を通して見えてきた子どもたちの様子を報告する。

なかなか登校してこない部団が、元気に朝早くから揃って登校してくる。
毎日続けることで見えてきた子どもたちの変容、学校では見ることの出来なかった子どもたちの様子等々。
一人一人と交わす「おはようごだいます。」に込められた思いを伝えたい。

第2分散会

つながる喜びをもとめて ~クラス、メチャ楽しいで!~

御所市立葛上中学校 旧2年生学年集団

荒れる上級生、揺れる学校。そんな中で1年生も互いを大切にできず暴言や時には暴力で人を傷つけ、相手を攻撃することや見て見ぬふりをすることで自分を守っていた。それに絶えきれず二人の生徒が不登校になっていった。みんな心を痛めていたが状況はなかなか改善されなかった。2年生になり40人だったクラスを二つのクラスに分け、生徒達のつながりを取り戻す取り組みが始まった。

ボランティアシップ・絆を求めて

橿原市立畝傍中学校 中山 永章・石木 雅人

支え合い共に生きることの大切さを東日本大震災のボランティア活動の学習から学び、校内人権フェスタの発表などを受けてなかまの思いを受けとめ、自分の思いを表現し、さらに行動につなげていく1年生の姿を報告する。

3・11からの取り組みを通した学年なかま集団づくり ~「わたしたちに何ができるだろう」から「自分がやってきたことだから言える」へ~

葛城市立白鳳中学校 旧2年生学年教職員集団

3・11東日本大震災は、「命のつながり」について考える機会となると同時に、「今わたしたちに何ができるだろうか」という課題をみんなのものにした。
被災地にグローブを送る活動から、台風12号による洪水被害を受けた十津川の中学校へ支援する活動へとつながる半年間の取り組みの後には、子どもたちのたくましい姿があった。

第3分散会

A君とのつながりを中心に据えた豊かなつながりをめざして

三宅町立三宅小学校 泉 明男

自分と違う考えは聞き入れず、けんかや言い争いが絶えない5年生。
とても豊かにつながっているとは言い難い状況であった。
しかし彼らは4年生の時に大切ななかまA君を亡くし、どの学年よりも命の大切さを知っている学年でもあった。
A君とのつながりを中心に、二年間にわたって目指した豊かなつながりについて報告する。

「先生、自分たちでやってみます…!! 」~学年KC(Kids Campus)活動を通して~

葛城市立新庄中学校 上原 瑞起・札辻 リカ

学年・学級集団のリーダー養成、人権学習の核として実践力を育て、いじめや問題行動へアプローチするため、よりよい生き方を学ぶというねらいをもって、KC(子どもたちが学ぶ場)を立ち上げた。
「自分たちでやってみる」そして「やればできるんだ」という達成感を体感させながら、自主性を引き出す取組である。

自分と向き合い、子どもと向き合う ~「語る」ことを通して見えてきたこと~

御所市立大正中学校 旧第3学年教師集団・桐原 加奈

沖縄修学旅行集中HRや龍神合宿(部落解放研究会夏期集中合宿)の「自分を語る」取り組みを通して、自立への道を歩き始めたI君。
父親が口癖に言っていた「ケンカに負けるな」の言葉の真の想いを知っていったD君。
しんどい生活をもちながらひたむきに生きる子どもたち…。
そんな彼らとの向き合いの中で私自身も自分と向き合い、多くのことを学ばせてもらった。
特に「語る」ことを通じて見えてきたことがたくさんあった。
ここではその具体的な姿を報告したい。

第4分散会

人と触れ合うことを楽しみ、共に育ちあうことを目指して

橿原市立第3こども園 吉海 幸美・中井 智子

生後まもなくして感音性重度難聴であると診断されたS児。
地域の幼稚園に入園することとなった経緯や、母親の思い、また二年間の園生活の中で友だちとの様々な関わりやトラブルなどを通してS児自身だけでなく周りの子どもたちも成長してきたことを報告する。

お互いを大切にしあいながら、ともに育ち合える仲間づくりをめざして ~Aちゃんとのかかわりを通して~

生駒市立あすか野幼稚園 吾郷 智子

本校に赴任して最初に目にしたものは、子どもたちの心の"荒れ"や"揺れ"であった。
自分のストレスを周りへの反抗的な態度(授業妨害・授業中の徘徊・教師への暴言等)で発散していた。
そんな光景をまのあたりにし、どうしていったらいいか分からない中で、教職員一人一人が思っていること悩んでいることを出し合うことからはじめた。

「この子」を「中心にすえる」ってどういうことだろう?

天理市立柳本小学校 田窪 博樹

これまで、「どの子も、課題のない子はいない」「他ならぬこの子を学級の中心にすえる」という二つの言葉を大切にしてきた。
自らのありのままの姿を「良さ」として捉えることができない子、学級の中で自分を「ひらく」ことに戸惑う子。
それぞれのみせる「ゆれ」にその時どう向き合ってきたのか、卒業までの一年間を具体的な実践と子どもの姿から振り返りたい。

第4分科会 学校・園・所づくり

子どもたちの本当の願いを知ろう ~先輩教師の思いを受け継いで~

平群町立平群西小学校 阪口 寿久

本校に赴任して最初に目にしたものは、子どもたちの心の"荒れ"や"揺れ"であった。
自分のストレスを周りへの反抗的な態度(授業妨害・授業中の徘徊・教師への暴言等)で発散していた。
そんな光景をまのあたりにし、どうしていったらいいか分からない中で、教職員一人一人が思っていること悩んでいることを出し合うことからはじめた。

経験を心に留めて前に進む ~台風12号の体験、そしてつながり~

十津川村立西川第二小学校 教師集団

平成23年9月、台風12号がもたらした集中豪雨に見舞われ、学校閉鎖が一か月程続いた。
私たちは、学習時間の保障、心のケア等に対応する中、当たり前に過ごす毎日の大切さに気づいた。
子どもたちが安心して生活できる日常を取り戻し、災害の経験を心に留め、前に進んでほしいという思いをもって取り組んできたことである。

つながり ~連携となかまの中で~

御所市立秋津小学校 藤田 泰徳

本学級は、しんどい家庭環境の中で生活している子や集団生活に課題がある子などが多くいる。
その中から、二人の子ども(①学校に来にくい子②集団生活に課題がある子)の様子とがんばりを中心に、その背景にあった多くの連携と、なくてはならないなかまとの絆について報告したい。

第6分科会 特別分科会

宝山寺福祉事業団の歩み

宝山寺福祉事業団理事長 辻村 泰範

生駒山の中腹にある聖天様で有名な宝山寺が中心になって設立した社会福祉法人宝山寺福祉事業団は、昭和21年に、滝寺という小さな山寺に当時の戦災孤児を引き取り共同生活をする愛染寮からスタートした。
六十数年を経て、時代背景も福祉制度も施設規模も大きく変わったが、その歩みと課題についてお話する。

熱と光を求めて~水平社創立の思想に学ぶ~

水平社博物館 駒井 忠之

本年は全国水平社の創立から90 年、大和同志会の創立から100 年の節目にあたる。
「水平社宣言」などの資料をもとに、二つの組織がどのようにして生まれ、部落解放に向けてどのように歩んだのかをふりかえるとともに、部落差別の現状や差別解消に向けた展望についてもお話しいただく。

インターネットと人権

奈良ふらっと市民会議 中野 博章

インターネットの普及に伴い、その匿名性・情報発信の容易さから人権にかかわる様々な問題が発生している。
ネット上の差別書き込み事象や新たな手法を使った人権侵害、子どもたちを襲う「ネットいじめ」などの現状を知り、「看過できない重大な社会問題」という認識を深め、私たち自身がこの問題にどう向き合いどう行動すべきか、高度技術情報社会の有り様を「人権」を軸にして考える。