事業報告

2008年度 奈人教 事業報告

第57回 奈人教総会

豊かな人権文化の創造をめざして

5月12日、奈良県人権教育研究会はいかるがホールにおいて、県内各地から約400人の参加を得て第57回総会を開催しました。

第57回 奈人教総会第57回 奈人教総会

開会行事

開会にあたり、西田孝寛会長は、「世界人権宣言が国連で採択されてから60年めになる今年、奈良の地で全同教大会が開催される。本県で積み重ねてきた取組を全国に発信し、人権教育をさらに深める機会としていきたい」と挨拶を述べました。
続いて、奈良県教育委員会理事の山本吉延さんより「今年2月に策定した『人権教育の推進についての基本方針』にもとづいて、より積極的に人権教育を進めていきたい」とご挨拶いただきました。その後、地元生駒郡からは斑鳩町副町長の芳村是さん、平群町議会議長の馬本隆夫さんよりご挨拶をいただきました。
そして、全同教委員長の髙松秀憲さんからご挨拶をいただいた後、来賓紹介を行い、開会行事を終えました。

議事について

溝口平和さん(御所市人教)と中森久貢さん(生駒郡人教)を議長に選出し、議事は進められました。まず'07年度の経過報告と事業実施報告、会計報告と監査報告が行われ、承認されました。
続いて、役員選考委員の青山雅則さん(大和郡山市人教)から新役員が紹介され、拍手で承認されました。旧役員を代表して市原韶司副会長が退任の挨拶を行い、その任務を終えられました。そして、新役員を代表して、西田孝寛会長が挨拶を行いました。

事務局員の紹介と全同教関係委員の承認の後、研究活動の基調と事業計画、そして予算案を提案しました。基調では、「これまで同和教育・人権教育が積み上げてきた営みを大切にするとともに、新たな世代にしっかりと継承していくこと」「豊かな人間関係を築く力を身につける取組をこれまで以上に大切にしていくこと」などの提起を行いました。

会場からは「インターネットや携帯電話のブログ、学校裏サイトなどで起きている人権侵害についての取組や研修の拡充をさらにお願いしたい」「人権教育の営みがより大切になっている状況だからこそ、学校、園・所で、一人一人の会員が実践を積み上げていくことが大切だと思う」と事務局提案を補強する立場で発言がなされました。そして参加者の拍手によりすべての議案が承認されました。
最後に田中久善副会長が閉会の挨拶を述べ、総会の幕を閉じました。