事業報告

2009年度 奈人教 事業報告

第58回 奈人教総会

豊かな人権文化の創造をめざして

5月12日、奈良県人権教育研究会は天理市民会館において、県内各地から約350人の参加を得て第58回総会を開催しました。

第57回 奈人教総会第57回 奈人教総会

開会行事

開会にあたり、西田孝寛会長は「目の前の子どもや親と向きあい、そこから見えてくる教育課題の解決をめざすという同和教育実践の視点を基本とした命と尊厳を守る人権教育の営みこそが今、私たちに求められているのではないか」と挨拶を述べました。続いて、奈良県教育委員会理事の山本吉延さんより「昨年度策定した『人権教 育の推進についての基本方針』にしたがって、人権を普遍的文化として学校、地域に根づかせる取組をより一層進めていきたい」とご挨拶いただきました。その後、地元天理市からは天理市議会副議長の平井守さん、天理市教育委員会教育長の村井稔正さんよりご挨拶をいただきました。そして、来賓紹介を行い、開会行事を終えました。

議事について

岡弘明さん(生駒郡人教)、大嶋秀二さん(天理市人教)を議長に選出し、議事は進められました。まず08年度の経過報告と事業実施報告、会計報告と監査報告 が行われ、承認されました。

続いて、役員選考委員長の溝口平和さん(御所市人教)から新役員が紹介され、拍手で承認されました。旧役員を代表して西田孝寛会長が退任の挨拶を行い、その任務を終えられました。そして、新役員を代表して、山本竹男会長が挨拶を行いました。

その後、事務局員の紹介と全同教関係委員の承認を得、研究活動の基調と事業計画、そして予算案を提案しました。研究活動の基調では、 『格差』社会が急速に深刻化する社会情勢は、子どもたちの生活にも大きな影響を与えています。より一層子どもたちの姿をていねいに見つめる必要がある。」そして、「子どもたちの姿から、自分たちの人権感覚や人権意識をもう一度見直すこと」「奈良の長きにわたる同和教育の中で培われ、人権教育と再構築され、そして大切にされてきたことを引き継ぐこと」などの提起を行いました。

会場から「組織体制、財政面などきびしい状況はあるが、子どもの立場に立った実践をもう一度創りあげることが必要だ。」「差別に対して自分たちがどういう位置にいるのかということが問われている。」と事務局提案を補強する立場で発言がなされました。

最後に田中久善副会長が挨拶を述べ、総会の幕を閉じました。