第65回奈良人権教育研究大会 報告等の概要事業報告

第1分科会 教育内容の創造と学習活動

第1分散会

地域とのつながり ~連続した子どもの育ちのために~

奈良市内こども園

本園は文化財や美しい自然、昔から続いている伝統や文化がたくさん残った所です。地域の様々な人々との多様な交流を通して子ども達の成長を連続したものとなるように、地域の方・歴史・隣接した小学校との一連のつながりを大切にしています。様々な経験を通して地域への愛着や自尊感情、円滑な小学校への接続を願って5歳児の取組を中心に報告します。

「あやまられたとき、なぜかちょっとだけゆるせました」

宇陀市内小学校

年度途中に6年生担任になった。気に入らないことがあると、暴力・暴言という形でしか自分の思いを表現できなかったAさん。Aさんが少しでも落ち着いて生活し、友だちとつながれるよう願って取組を進めた。教育相談、学力保障、アンガーマネジメント、生活綴り方、人権学習に取り組む中で変わってきた子どもたちのことを報告したい。

ちゃんと名前をよんでほしいな

御所市内小学校

二年生が始まってまもなく、友だちの名前をもじってからかうということがたびたび起こった。これを見過ごしていたら、この子たちは、自分の感覚で奇異に聞こえる名前を持つ人を差別してしまう。おかしいことはおかしいと気づき、伝え合う関係を作ってほしいと思い、「名前」を題材にいじめについて考えることにした。

第2分散会

人にやさしく――“知る”を大切にして

橿原市内中学校

本発表では、「人にやさしく」を学年目標として、“知る”をキーワードに昨年度取り組んだことがらを報告する。中でも部落問題学習について、学年としてどのように向き合っていくか、研修の機会を設けたりしながら担任同士が交流を重ね、取組を進めてきた過程を、初めて部落問題学習に臨んだ2人の教員の視点から報告する。

おれのまちやで!~人権総合学習 ふるさと発見!~

北葛城郡内小学校

3年生の人権総合で、自分たちのふるさとについて取り組んだ。履物工場や精肉店での出会いの中、自分の地区を誇りに感じたり、家族に大切に思われていることに気づいたりしながら、成長していった子どもたちだった。互いに聴き合うことで、友の考えや気持ちを受けとめ、自分を語るようになっていった様子を報告したい。

平和の鐘を響かせよう~6年生平和学習の取組から~

磯城郡内小学校

6年生では、2学期の総合的な学習の時間のテーマを「平和の鐘を響かせよう」とし、各教科とも関連させながら平和学習を進めてきました。修学旅行では被爆体験の講話を聞き、音楽の授業では「HEIWAの鐘」の合唱をしました。取組を進める中での、子どもたちの変化と成果について報告します。

第3分散会

キラキラ大作戦 ~なかまとつながり主体的に行動できる児童をめざして~

奈良市内小学校

自信をもって主体的に行動できる児童をめざして、全職員が情報を共有し、連携して取組を進めています。自己有用感を育てるために、全校で、各学年で、他学年と合同で挑戦できる場を設定し、互いのよさや個性を認め合う取組を行ってきました。各学年の児童の変化については、2年生の取組を中心に報告します。

このなかにさみしい人がおる~子どもたちのくらしとむきあって~

桜井市内小学校

子どもたちをとりまく社会的状況は、非常にきびしい。そして、子どもが背負うにはあまりにも重たい現実がある。だからこそ、学校の取組の中で、そして授業で、子どもたちをつなぎ、ともに生きる学級集団を創りたいと思っている。しかし、その過程でたくさんのことを学んだのは、わたしたち自身であった。

「家族っていいな」いのちの学習を通して

宇陀市内小学校

「命の学習」全5回の報告。保護者の協力があり,2回目の学習では,助産師をしておられる保護者が出前授業を。「どうやって生まれてきたのか」他,子どもたちの心に響くお話をしてくれた。その後,今の自分があるのは家族や周りの人の支えがあったことを学習していった。子どもたちが楽しみにしていた「命の授業」だった。

第2分科会 進路学力保障

共育~不登校傾向の生徒と共に歩いた1年間~

御所市内中学校

第一印象が“真面目そう”なN。そんなNから「私、面倒な子やねん」と発言があった。遅刻が増え「学校に行きたくない」と言う。後日カウンセリングを受けると、母を独占できず学校に足が向かないことがわかった。Nの心境を知った私にできることはあるのか…。Nとの心の距離を少しずつ縮めることができた取組を報告する。

見捨てたらあかん~Aのためにできること~

香芝市内小学校

短い経験年数だが、子どもとの関係を築くことにはある程度の自負は持っていた。しかし、今年受け持ったA児は向き合おうとすればするほど反発し、思うように距離を縮められないまま時間だけが過ぎていった。A児のためにできることは何なのか考え、葛藤しながら過ごした日々を報告したい。

第3分科会 自立と共生をめざす集団づくり

第1分散会

Aとの関わりを通して

五條市内中学校

1年生の2学期途中から不登校となったA。2年生の1年間は、ほぼ別室での給食のみという形で登校を続けた。3年生からは教室でみんなと苦楽を共にし、笑顔で卒業した。とまどいながらもAを認め、さりげなく受け入れたクラスメートがいたから今のAがいると思う。

つながり~ともに生きる未来へ~

御所市内小学校

5年生21名との出会いの場面。その中にほとんどこちらの顔を見ずに、窓の外を眺めているAと「先生、先生!おれなー。」と自分を見てほしいとアピールするBがいた。この2人を学級の中心に据え、部落問題学習や命の学習などを進める中で自分たちの生活を見つめ直してきた。自分や友だちを大切にし、ともに生きる未来へと強くたくましく生きる力をつけてほしいと願って取り組んだ2年間を報告する。

チームで取り組んだ特別支援

宇陀市内小学校

「オレ普通にすごしたいねん。」思い込みが強く、まわりとのトラブルが絶えなかったAが、自分で絞り出した言葉である。6年生での入級にあたり、特別支援担当として関わり、その言葉を叶えるべく、保護者と共にケース会議を持ち、スモールステップで取り組んだ。友だちの言葉をきっかけに変わり始めたAの卒業にむけた取組。

第2分散会

つながり~『オレ、仲良くしたいねん』~

生駒郡内小学校

幼いころからお互いをよく知っているが、そのせいで悪いイメージをもたれ続けている児童がいる。A児は、日々の生活で「いらんことをするやつ」「トラブルになるやつ」と思われている。様々な児童同士のつながりを大切にする活動を通して、A児と周りの児童との関わりの変容について発表したい。

「なかまとともに‐衝撃的な出合いは人を変える‐」

大和高田市内小学校

低学年の頃から教室の枠に収まりきらない姿が校舎内のあちこちで見られた個性あふれる学年集団の子どもたちとの5,6年の2年間。様々な取り組みを通して、お互いのちがいを認め合い共に一歩前進を目指し、螺旋階段を上るように成長していった子どもたちの姿を報告したい。

第3分散会

いっしょにいるから 大丈夫~世界にひとつだけの手作り人形を通して~

生駒市内保育園

一日の大半を保育園で過ごす子どもたち。保護者から離れる寂しさや、不安な気持ちを和らげるための一つとして、手作りの人形の存在があると知った。最初は環境の一部でしかなかった「人形」が子どもたちにどのような影響をもたらせているか、また保育にどのように取り入れているのか、事例や遊んでいるようすを報告する。

いのち・こころをつなごう~命・自分・友だちを大切に~

天理市内小学校

自分に自信がもてなかったり、学校に行きにくかったりする子どもがいる中で、自尊感情を培うことが大切だと感じました。一人ひとりが、かけがえのない存在であるというメッセージを伝えながら取り組んだこと、人と関わる活動を意識的に取り入れ、人とつながる取組を行ったこと、その後の子どもたちの変容を報告します。

一人ひとりのつながりを深める集団作り~みんなちがって みんないい~

葛城市内小学校

元気いっぱいの30名と共にスタートした新学期。男女隔たりなく活動できる集団ですが、自分勝手な行動をしたり、一部の子に厳しかったり、周りに流されたり…少しずつ様々な姿が見えてきました。子ども同士のつながりを大切に、一人ひとりが安心して過ごせる教室、認め合える学級集団づくりを目指して取り組みました。

第4分散会

「ちがい」を認め「豊かさ」ととらえられる集団を育む取組から

北葛城郡内小学校

性別違和のある子どもへの理解と、「多様な性」としての“性的マイノリティ”の課題に焦点をおき、性別に対する固定的な見方や考え方が人権を侵害していることの理解を進めるとともに、“自らしさ”や“その人らしさ”に気付き、一人ひとりがちがってあたり前ということを実感し、「ちがい」を互いに認め合い「豊かさ」としてとらえられるように、学級や学校全体で取り組んだ実践について報告する。

世界の国からこんにちは ~多文化共生教育~

大和郡山市内小学校

身近な友だちに関わる国の文化に目を向け、外国に対する豊かな出会いの場となるように取組を進めた。取組を通して、子どもたちは、友だちに関わる国の文化を知り、お互いの良さを認め合い、外国にルーツを持つ子も誇りを持って共に生きることができる集団として成長した様子を報告する。

授業づくりは学級づくり~聴き合い学び合う授業づくりを通してみえてきたもの~

桜井市内小学校

集団生活が苦手なA。なかなか素直になれず、暴れたり、固まったり…。一人一人の学びと居場所を保障する聴き合い学び合う授業を核とし、重点教材に取り組むことで、子どもどうしがつながり、Aが心を開き始めた。

第5分散会

あたたかい眼差しの中で育ち合った○○○組

御所市内幼児園

個別の支援を必要とする子どもが多いクラスを担任する事になった私は一人一人の力を伸ばしていく事に重点を置き、専門家のアドバイスや職員間の連携を大切にした。しかし保育者達が記録した動画について話し合うという取り組みをした中で、子ども達が自然に譲り合い助け合う姿に気付き、支え合うクラス作りへと目標を変えた。

一人ひとりによりそって

奈良市内小学校

本校の児童の多くは、明るく元気に生活しているが、中には家庭事情や、生活習慣の乱れから、不登校になってしまう児童も見られる。また、発達に問題を抱える児童もおり、周囲と軋轢が生じ、教室に入りづらくなってしまう場合もある。そういった児童が学校に来られるように、また授業に参加できるように、教員はそれぞれ心を砕いている。多数の取り組みの中から、今回は、学級から取り出しての個別支援の事例と、通常学級内での支援の事例を紹介する。

「あたりまえ」をつくる

天理市内小学校

学びから生まれる喜びを知らない。なかまとして認められていない。そんな様子であった特別支援学級に在籍する4年生のAさんが、学級の一員としてなかまとともに学ぶことができるようにと取り組んだことが、他の子どもたちにとっても学習意欲やなかま意識を高めるものへと変わっていきました。

第6分散会

みんなといただきます!~たべる・育てる・つなげる~

北葛城郡内幼稚園

近年、子どもを取り巻く環境が変化しているなか、本園でも年々、食事や排泄などの基本的生活習慣の確立が難しいなど、子どもたちが成長する上での課題が増えていく傾向にあります。そこで、特に命の保障の基本となる「食べる」ということに視点をおき、食をめぐる課題の解決に向けて取り組んできた様子を報告します。

しんどいことをにげずにがんばろうと―3年生、115人の挑戦―

橿原市内小学校

◎学年教師集団について・子どもの「え?」「あ!」を見逃さない。・寄り添うことについて。
◎子どもたちについて ・自分を表現して、つながっていく子どもたち。・どうしたの?いっしょにやろうという気持ちがくらしの中で見えてきた。・夢中になることいっぱい。

よりよい集団参加へとつなぐ個に応じた指導~にじいろ教室(自校通級)の取組を通して~

五條市内小学校

Aさんは、物事のとらえ方が他の子と違うためにトラブルになったり、すぐにイライラしたりする児童であった。通級による指導を始め、通級指導担当者と学級担任が連携しながら、その時々の課題にアプローチしてきた。落ち着いた環境でじっくりと自分を見つめ、課題と向き合うことで変容してきた様子を報告したい。

第7分散会

こころ元気!からだ元気!~のびのびと身体を動かし、楽しむ経験を通して~

葛城市内幼稚園

子どもたちの心と身体がバランスよく発達するには、様々なあそびの中で多様な動きの経験が必要である。子どもたちが、「やってみたい」とわくわくしながら取り組める環境を工夫し、運動あそびを楽しみながら体幹づくりを進めてきた取り組みを報告する。又、その中から見えてきた子ども同士のつながりや育ち合いなどについても考えていきたい。

かがやけ命

北葛城郡内小学校

2年生では、生き物を育てることから、「いのち」の重みや不思議を感じ取ってきた。そして、自分自身の今までの生活や成長には、多くの人の支えがあったこと、自分も友だちもかけがえのない存在であることに気付くことができた。さらに今年3年生で、地域で働く人との豊かな出会いを、五感をとおして感じ取らせる取組につなげていった様子を報告する。

一人ひとりを大切に ~友だちのことをもっと知ろう~「

橿原市内小学校

明るく活発で、何事にも積極的に活動できますが、トラブルの絶えない4年生。自分の思いを優先させてしまうAなど、課題をもつ児童が多くいます。そんな中で、友だちのことをもっと知るために、なかま集団づくりや「クレヨンはぬすんだのじゃねぇ」の学習に取り組んできました。その取り組みについて報告します。

 第4分科会 学校・園・所づくり    

魅力ある学校づくり

大和郡山市内中学校

本校は小規模校で、生徒同士は仲良く過ごしているが一方で不登校の生徒が多い。文科省の「魅力ある学校づくり調査研究事業」の指定を受け、学校を「心の居場所」「絆づくり」の場とし、いじめや不登校の未然防止を推進する取組を行ってきた。そのなかで変容した生徒、そして教師の様子を報告したい。

「ひらく」「つなぐ」「つくる」「よりそう」学校づくり~「子どもにはじまり、子どもに結ぶ」をすべての教育活動で~

天理市内小学校

私は本校を誇れます。うまくいかないことは、子どものせい。親のせい。学校総体や他者のせいにして保身に走ってはいないか。この仕事は「自分を問う」仕事だと改めて考えます。「子どものことを思い、考える」そんな当たり前を中心に据えて私たち自身を、学校を改革、創造し続けています。

『人権を確かめあう日』及び『全校人権教育学習会』の取組について

奈良県内高校

本校では毎月11日の「人権を確かめあう日」に、全校生徒が新聞記事等を読んで人権について考える取組をしていますが、昨年度からその教材作りに生徒が関わるようになりました。また、年度末の「全校人権教育学習会」では、人権作文の発表とフロアの生徒からの意見交流を行っています。この2つの取組を柱に、生徒が主体的に取り組む人権教育についてみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。

 第5分科会 保幼こ・小・中・高・地域の連携と教育力

     今年度、分科会報告はありません。

第6分科会 特別分科会

人権文化豊かなまちづくり-阪神・淡路大震災が教えたもの               ~部落差別解消推進法を地域共生社会実現の糧に

全国隣保館連絡協議会/常任顧問・事務局長 中尾由喜雄さん

2011年3月11日午後2時46分,東北地方を襲った大地震。大きな揺れと大津波による死者・行方不明者は1万8千人を超え、原発からの放射能漏れが今も広範囲にわたる住民の生活を脅かしています。そしてまだ記憶に新しい一昨年4月の熊本地震や、相次ぐ大水害・・・。人知の及ばない天災の脅威と それにもまさる人災による被害、天災は避けることはできません。でも,人災は少なくすることが出来ます。阪神・淡路大震災 あれから23年が過ぎました。震災は忘れることの出来ない悲しい出来事です。でも直後から隣近所が助け合い励ましあった姿は、人と人とがささえ合いながら生きていく大切さを教えてくれました。地震直後から避難所となった私の隣保館には、同和地区内外の住民400人と聴覚障害者7人が避難し、数ヶ月にわたって生活をともにしました。日頃 私たちが合言葉にしている“人権の尊重”…。これが、震災という非日常の中で、どう生かされたのか。一人ひとりが、かけがえのない人間として実感するために、何ができるのか。避難所でのいくつかの出来事を通して考えてみます。「部落差別解消推進法」が施行され、間もなく2年となります。この法律の意図するところを、震災の出来事から改めて考えてみたいと思います。

こころの作文とあいの授業

朝日新聞記者 宮崎 亮さん

「生活綴方」という作文教育法に学校を挙げて取り組む堺市立安井小学校をご紹介します。全校児童が毎月、自由題で作文を書きます。重要なのは、その作文を授業で取りあげ、クラス全員で感想を言い合う「読み」の授業です。6年1組に1年間通った経験をお話しします。「タウン・ワークス」という6年がかりの人権教育プログラムに取り組む松原市立布忍小学校の取材経験についても、お話しできればと思います。

映画『かば』制作への思い~西成を生きた教師と生徒ら~

元鶴見橋中学校教員・全人教事務局 古川 正博さん・映画監督 川本 貴弘さん

釜ヶ崎・被差別部落に隣接する西成区北部では、差別と偏見にも負けず、たくましく自分たちの生き方を模索している子どもたちが多くいました。そこには「教育者と学び手」、「大人と子ども」ではない、お互いが『人として対等』である人間関係がありました。映画と講演を通して子どもたちとの向き合い方を見つめ直します。

全体会 オープニング

北葛城郡人教

平和劇「命どぅ宝」

河合町立河合第一中学校 3年生のみなさん

「戦争中でもなかまを大事にし、ともに生き抜こうとした人々の生きざま」に焦点をあて、学習してきた子どもたち。修学旅行で沖縄に行きました。悲惨な戦場で、どのように生き抜こうとしたのか、そして、今を生きる自分たちがすべきことは何かを考えてきました。今の教室にはたくさんの笑顔が見られます。笑い声が聞こえます。戦争によって、奪われたものを二度と失うことのないように「命こそ宝物だ」を表現していきます。

全体会 特別報告

北葛城郡人教

「継承と創造」

河合町立河合第一中学校 西岡秀忠さん ・ 南田裕介さん ・ 長嶺義昭さん

これまで本校が大切にしてきた「子どもを温かく視る」人権教育の視点をどのように継承していけばよいのか。2015人権教育部の最重点実践課題「子どもの徹底理解!」をきっかけに、担任者部会・小中連携連続講座「1+1」・若手自主研修会「one up!」が発足する。OJTの充実は、教職員集団の質と実践を大きく変化させていった。その中で生まれたとりくみの一端を報告したい。

全体会 記念講演

新しい時代における人権教育のあり方

大阪教育大学 森 実 さん

国内外の社会を覆っているのが新自由主義による競争・格差の拡大と自己責任論です。その一方で、部落差別解消推進法、障害者差別解消法、反ヘイトスピーチ法など個別課題に関わる差別をなくそうとする法律があいついで制定されています。二つの動きが現代社会を特徴づけているといってよいでしょう。このような時代にどのような人権教育が求められているでしょうか。皆さんとご一緒に考えたいと思います。