『なかま』の購入について:『なかま』の編集は、奈人教が行っていますが、購入につきましては
一般財団法人 奈良 人権・部落解放研究所 (TEL 0742-62-5179 FAX 0742-62-8609)までお問い合わせください。
同和教育テキスト『なかま』は、’60年に全国に先駆けて発刊されました。その後、数度の改訂を経て、今日では小学校用から高校用までを発刊し、県内のすべての児童生徒に配布されてきました。今回の改訂は、人権教育テキストとしてはどのような教材が必要なのか、これまで活用されてきた教材の扱いをどのようにするのかが、大きなポイントとなりました。
そのために、改訂編集作業1年めの ’99年は、『なかま』改訂検討懇話会を発足させ、県内の教育関係者の代表や学識経験者の方々の意見を「提言」としてまとめていただきました。その「提言」をもとに、各郡市人権(同和)教育研究会・高等学校人権教育研究会から推薦していただいた編集委員のみなさんにより、2年間にわたって編集作業を進めてきました。
途中、『なかま』の活用状況調査をお願いしたり、教材の検証のための研究授業にも取り組んでいただいたりもしました。また、教材の中には、著作権の申請が必要なものもあり、(財)奈良人権・部落解放研究所員のみなさんにもご協力をいただいて、転載許可をとるなどの作業も進めてきました。
今回、教材選定で一番悩んだのは、従来の教材の扱いでした。活用頻度は高くても、人権教育テキストとしたときにどうなのかということ。具体的には、部落問題学習の系統性や人権の基盤となる認 識を育むために必要な視点、さらには様々な人権問題を網羅すること等を考慮したときに、ページ数との関係もあり、残念ながら掲載できなかった教材がいくつかあったのは事実です。
掲載できなかった教材については、指導書や副教材集等を発刊することによって、補いたいと考えています。
人権教育推進計画の作成にあたり、是非、新『なかま』を人権学習教材の中心に位置づけてご活用いただきたいと思っています。