人権エッセイ集

2025年度 あいどるとおく

1月号「研究大会」

奈人教研究大会へ多くの方々のご参加ありがとうございました。私は昨年から基調提案を書くことになり、これまで以上に研究大会とは・・・を考えるようになりました。書くにあたってはじめにしたことは、これまでの基調提案・総会冊子、過去10年分を振り返り読みました。その時々の人権課題に触れていて、奈良県の人権教育を推進していくために必要なことが述べられていました。恥ずかしながら、こんなに真剣に読んだのは初めてでした。いざ書き始めると、書きたいことはたくさんあるのに、うまく文章に表現できない。言いたいことが本当にこれで伝わるのだろうか・・・となかなか進みませんでした。各郡市人教の事務局長のみなさんも、歴代の人たちもこんな苦労をしてこれまで書いてくれていたのだということにも気づきました。

さて、書くときに気をつけていたことは、現在奈人教の課題だと感じていること、そこからどのように記念講演へとつなげるのか。そして分科会の報告へとつなげていくには。という点でした。悩みながら書き、そして全体会当日の基調提案…。限られた時間の中で伝える難しさもありました。しかし、大会が終わってアンケートや総括の中で、「基調提案と記念講演、そして分科会報告のレポートの内容がつながっていると感じた。」という声をいただきました。その一言で「しんどいな」と思っていたことがすうっと軽くなったような気がしました。

今年度、奈人教大会には29本のレポートが寄せられました。その一つ一つにレポーターの思いがつまっていて、そこに登場する子どもたちの生活がたくさんつまっています。字数制限もある中で、取組を思い出しながら何度も何度も練り直しをしていただき、1冊の冊子になりました。私たち奈良県で保育・教育に携わるなかまの思いがあふれています。ご自分が参加された分散会だけでなく、全ての報告を読み、報告集は大切にしていきたいものだと思います。

また司会者・報告者打ち合わせ会でも気づきがありました。ご自身が担当される分散会のレポートを読み込み、質問したいことをまとめてもってきてくださっている方、打ち合わせ会をスムーズに進めるためにご自身でまとめの用紙を用意してくださっていた方、報告レポートをとても大切にしてくださっていると感じました。

残念ながら、「研究大会ってどうして2日間もあるの?」「休みの日にわざわざ行くのしんどい」という声も聞こえてきます。一方、「2日間で学びが深まり、有意義な時間を過ごすことができました。」「今までモヤモヤしていたことが記念講演を聞くことで、すっとしました。これを実践につなげていきたいです。」といった声もありました。

研究大会は、全体会と分科会で学びが深まり、また分科会はレポーター、司会者、参加者でつくりあげていくものだと思います。2日間で学んだことを日々の実践に生かし、さらに広めていただけることを期待しています。

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